11月27日 韓国旅行2日目 『メガネ』


10時頃、宿を出発。電車を乗り継ぎ、明洞(ミョンドン)に向かう。韓国旅行の定番ではあるが、メガネを作ることにした。ガイドブックでは3000円からメガネが作れるとのこと。3000円というのは幾ら何でも客寄せのための値段だとは思うが、日本に比べて安いことは間違いないらしい。ミョンドンに到着し、「レインボーメガネ」という店に入る。客は誰もいなかった。少し不安になるが、奥さんが韓国語を使いこなすというのは、この上なく心強い。奥さんが店員と交渉開始。端から聞いていても、何を言っているのかさっぱり分からない。店員も多少は日本語をしゃべることが出来るみたいで、時折日本語でこちらに向けて話してくるが、殆どの会話は韓国語で行われている中で、突然日本語で単語を投げかけられても、何のことを言っているのかサッパリ分からなかった。
普通のメガネと、少しデザインの凝ったメガネの2種類を勧められる。「奥さんにはこれがオススメ」と奥さんにも一本。「2つもいらないのだがねぇ・・・」なんて考えていると、視力検査が始まる。知らないところ(50センチ隣なのだが)で話が進んでいたらしい。検査の結果、視力が多少悪くなっているらしく、レンズの度数と視力があっていないらしい。奥さんとつきあい始めた頃に池袋で作ったメガネだから、もう4年以上同じめがねをかけていることになる。そのことを店員に伝えてもらうと、「2年ぐらいで検査した方がいいですよー」だってさ。奥さんはメガネを作ったばかりなので、同じ度数のメガネを作ってもらうらしい。


そして値段交渉開始。当然オイラは蚊帳の外。むしろ、足手まといです。凄い勢いで言葉の遣り取りがなされているが、その全てを理解することが出来ない。何を言っているのか全く分からないが、雰囲気で、
「大マケにマケて、120万ウォンです。1本あたり40万ウォンだから、安いでしょ」
「うーん、そこを何とか100万ウォンに。店員さん、オトコマエ!」
「何言ってんのーお客さん、100万ウォンは安すぎるよぉー」
みたいな感じの会話をしているのは理解できた。というわけで、奥さんの交渉の結果、一番良いレンズを使ってもらい、100万ウォンという値段を引き出すことが出来ました。日本円にすると、7万円弱です。1本あたり23000円。韓国で買うメガネの相場を知らないので何とも言えないけど、日本でこの値段が出てくれば、納得して買うとは思います。ただ、ココは韓国で、定価なんてあってないような店で値段交渉をしているわけですから、出来るだけ安く買いたいと思うのは人のサガです。というわけで、確信的に渋った顔をしてみました。あえて言葉には出しません。すると、店員が「95万ウォンに・・・」と言ってきたので、これで手を打ちました。あと一回ぐらいは値段を引き出せそうな気もしたけれど、それだけの勇気は持ち合わせていなかったので。
財布の中に95万ウォンなんてあるはずもなく、前金を払って残りは受け取りの際に支払うことにする。韓国の皆さんは、高額の買い物(例えばテレビやパソコンなど)をするときにどうするのだろうか。100万ウォンの束を大量に入れて、現金で支払うのだろうか。そんなことを考えながら、両替をしてもらうために銀行に向かう。両替にはパスポートが必要と言われたが、宿に置いてきたリュックにしまったままだった。マズイと思ったが、100万ウォン以内ならパスポートなしでもOKということだったので、5万円だけ両替してもらうことにする。凄い分厚い札束を鞄の中に入れ、ドキドキしているのだが、日本円に直すと5万円という妙な気分。小学生の時に一ヶ月分のお小遣い500円を全て10円にして財布の中に詰め込んで、金持ち気分を味わっていたことを思い出す。

昼飯はバーガーキングで済ませることにする。日本では一時撤退の後、再上陸を果たし、最近話題になったが、韓国ではマクドナルドと双璧を成すらしい。奥さんも韓国ではよくお世話になったらしい。オイラはバーガーキング初体験。奥さんがワッパーセットを頼んでくれましたが、普通に「ワッパーセット」って言ってました。これならオイラにでもオーダーが出来そうです。そう言えば、パルプフィクションのオープニングシーンで、ジュールスがビンセントにフランス語での「ワッパー」の呼び方を聞いていたくだりがあったなあ。あの映画は本当にカッコヨカッタなあ。初めてワッパーを食べたのですが、マクドナルドのハンバーガーに比べてサイズが一回り程度大きいので、食べ応えがありました。うん、美味しかった。ただ、日本のマクドナルドのように、オーダー後に作り始めるようなことはせず、作り置きされていたようで、少しさめていました。ポテトも同様に。日本のファストフード業界は凄い努力をしていることを異国の地で思い知らされました。


メガネの受け取りの時間まで1時間近くあるので、腹ごなしにミョンドンを散歩。渋谷に雰囲気が似ている。インサドンに比べて賑やかで若者の街という感じ。店に並んでいる商品の品揃えも日本と同じような傾向。それに、服の値段が安くて驚いた。女の子のアウター(秋物?)が30000ウォンで買える。高くても50000ウォン。見た感じ縫製もしっかりしていたし、1シーズンしか持たないとなんてことはなさそうだ。小洒落た文房具も売っていたが、こちらは日本とそんなに値段が変わらない。韓国製でないものの値段は、日本とそんなに変わらないようだ。UNIQLOの値段も日本と大差なかった。日本と同じ値段と言うことは、韓国の人にとってUNIQLOは高価なブランド服として扱われているのだろう。

受け取りの時間になったので、メガネ屋に向かいメガネを受け取る。カウンターでウォン札を75枚も数えるのは気恥ずかしかったが仕方がない。メガネを受け取って店を出る。隣には化粧品店があって、IKKOさんが宣伝材料として使われていた。韓国滞在中、一番良く目にした日本人タレントはIKKOさんだった。