探偵ガリレオ

探偵ガリレオ

探偵ガリレオ


久しく本を読んでいなかったので、BOOKOFFにて本を漁る。コレクションとしての本を買うのでなければ、これほど便利な店はないね。大体が半額なんだから。若いときにこんな店が家の近くにあったら、それは楽しい漫画ライフを満喫できたことでしょう。今時のちびっ子が羨ましい。
東野圭吾の代表作を大量購入。まずはドラマ化されたこの本から。またも、あっという間に読了。ものの2時間。5本の短編を収録したものなので、各作品の中では心理描写も何もあったものじゃない。犯人の動機も薄っぺらい。あまりに内容がライト過ぎる。民放でドラマ化されるぐらいの小説なんだから、予想の範囲内といえばそれまで。
こればっかりは評価できない気がする。なんか、
「おもしろい科学の情報を仕入れたので、片手間で推理小説を書いてみました」
という感じがして。
文庫版の巻末には、佐野史郎の解説が。読んでみると主人公のモチーフになったのは、佐野史郎であると。確かに言われてみれは、年齢設定(大体、40代半ばあたりの設定)なんかはピッタリ。でも、佐野史郎でドラマ化せず、確実に数字のとれる福山雅治をキャスティングするあたりに、民放のあざとさを見た。刑事の役は男にもかかわらず、これも鉄板の柴咲コウを当て込むあたりに、民放の厳しさをみた。