対岸の彼女

対岸の彼女

対岸の彼女


八月の蝉に続いて、もう一作読んでみた。と言っても、相方さんが読み終わったのが回ってきただけなのですが。
やはり、女の人が女の人の目線で女の人の生活を書いた作品でした。作品の「質感」がとてもなめらかなので、とても読みやすい。文章のリズムも僕にあっているのか、あっという間に読了。読み終わった後、相方さんと「いじめ」について話をしてみた。
僕は、幸いというべきか、「いじめ」の現場には遭遇したことはないが、相方さんは小学校6年生の時にいじめられた経験があるらしい。その時、友達に理由を聞いてみると「順番だから、もうすぐ別の人になるよ」と言われたらしい。そして、しばらくすると別の人に対象が移っていたそうだ。
そんなもんだと思う。大した事ではないのだ、いじめなんて。いじめられている理由なんて、大したものでもないのだし、思いつめて自殺をするほど大したことではないのだ。それでも学校に行くのが嫌なら、学校に行かなければいいだけの話。勉強は家でもできる。「義務教育だから・・・」と言われるかも知れないが、堂々と義務から逃げればいい。

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とうとう、韓国ドラマデビュー。ペ様のドラマでないだけでも救いか。知ってる韓国人スターは一切出てこなかった。日本人でこのドラマを見てる人は少ないんじゃないか、と相方さんが言う。たぶん韓国人留学生向けにビデオ屋が仕入れたではないかと。相方さんが韓国にいたとき、友人から幾度となく観る事を進められたらしい。ドラマの放映時間は町から人が消えるぐらいに話題になったドラマらしい。
韓国ドラマの相場である、異母兄弟の恋とか、交通事故で記憶喪失になるとか、その手の設定は一切なし。そういう意味では、韓国ドラマの醍醐味を味わうことは出来なかった。
今週から封切りになる「光州5・18」でも題材になった「光州事件」がこのドラマでも出てくる。簡単に言えば、韓国軍による民主化デモ鎮圧事件(韓国版の天安門事件みたいなもの)である。国民を守るべき軍隊が、守る対象の国民を殺したという事になる。日本では想像もつかない。自衛隊(軍隊かどうかという議論はあるが)に銃を向けられるというシーンが想像できない。
この事件が起こったのが、たった20年まえのこと。日本は戦後60年かもしれないけど、韓国は民主化されてから20年しか経っていないのだ。日本人と韓国人がいがみ合うのはこんな所にも原因があるのかなと、少し考えた。