グエムル

年末年始の特番ラッシュにウンザリ。学生の頃やっていたビデオ屋店員。年末年始が異常に忙しかった理由が、社会人になって身に染みて理解できる。「テレビが面白くなくなった」と声高に叫ぶ人もいるけど、年末年始の特番は、15年以上前から面白くなかったのだ。あと、再放送がやたらと多いのは、テレビ業界の深刻な不況を良く表していると思う。

グエムル-漢江の怪物- スタンダード・エディション [DVD]

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「殺人の追憶」に引き続き、ポン・ジュノソン・ガンホがコンビを組んだ映画。期待せずにはいられない。日本では「モンスターパニック」映画のようなプロモーションがされていたので、そのつもりで観ていたのだが、鑑賞後にどれだけ考えても、「コメディ」にしか思えなかった。

確かに、得体の知れない怪物が出てくるし、その容貌はゴジラよりも怖い。ゴジラみたいな現実離れした大きさではなく、4トントラックぐらい大きさのの半魚人が素早く動き回る姿を想像すればよろしい。その意味では確かに怖い。が、それを取り巻く人間を切り取る視点、つまり監督の視点がシニカルなのだ。「モンスターパニック」を期待して映画館に足を運んだ人は、笑って良いものか迷うのでは無かろうか。「殺人の追憶」でも、幾つかそんなシーンがあった。この監督のクセなのだろうが、個人的には好きなクセである。

ソン・ガンホは間抜けなお父さん役で出演。相変わらずの好演。怪物はロード・オブ・ザ・リングのCGチームが、竹中直人をモチーフにして作ったとか。怪物のモチーフにされる人間も複雑な心境だと思うし、人間をモチーフに怪物をモデリングできるクリエイターも大した物だと思う。

ちなみに、タイトルの「グエムル」というのは、日本語で「怪物」という意味。「グエムル」という名前の怪物、ではなくて、「怪物」。タイトルから受ける印象は、日本と韓国では、エライ違いだ。日本で大コケした原因の一端はこんな所にもあるのではなかろうか。もちろん一番の原因は、イケメン韓流スターが出演していないこと。韓国映画が全て日本でヒットする訳がない。

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