11月26日 韓国旅行1日目 『初夜』


食べ過ぎたので、腹ごなしもかねて仁寺洞(インサドン)〜鍾路(チョンノ)を散歩。結構な繁華街で、日本にあるファーストフードの店は殆ど揃っている。ダンキンドーナツやバスキンロビンスといった、日本ではなかなかお目にかかれない店もある。他に多かったのはピザ屋さん。それも宅配ではなく、店舗型のピザ屋さん。奥さんによると、韓国では出前はポピュラーなモノで、マクドナルドでさえも出前をしてくれるらしいが、ピザは出前ではなく店舗で食べるのが主流らしい。散歩している途中にピザ屋を3件ほど見た。他にはNikeadidasのショップもある。奥さん曰く「昔はこんなオシャレな服を探すのに苦労したのだ」。奥さんが日本に帰国してから5年近くになるわけだが、その間に何かがあったのかもしれない。




そんなオシャレな店が建ち並ぶ目の前に、屋台がずらりと並ぶ。昼間は綺麗な歩道で、屋台なんて一件も存在しないのだが、夕方になり仕事帰りのサラリーマンやOLさんが街に繰り出す時間になると、どこからともなく屋台がやってきて、6時頃には歩道が屋台で埋め尽くされる。滞在中に屋台が出来る様子を見届けたかったのだが、残念ながら、その場面に遭遇することは出来なかった。韓国版のおでんや、トッポッギ、チヂミなどがポピュラーで、屋台で晩御飯を済ませて帰る人も多いらしい。OLさん(世間に疲れている様子はない、若い人だった)が一人、屋台で食事をしているのも珍しくなかった。何故か「たこ焼き」の屋台があった。提灯には日本語で「たこ焼き」と書いてある。作る様子を見ていたが、日本人が作るのと変わらない手つきで、上手にたこ焼きを丸くしていた。残念ながら、味は確認していない。後日知ることになるのだが、似顔絵を描いてくれた韓国の女の子によると、日本の粉モノ(お好み焼き、たこ焼き、もんじゃ焼き)が少し注目を集めているらしい。そのほか珍しいところでは、蚕の幼虫の炒め物を売っている店もあった。奥さんから話を聞いたり、ガイドブックで見たりもしていたが、実物を目の前にすると、かなり強烈な臭いとビジュアル。特に臭いは凄まじいものがあり、滞在中その屋台の前を通るたびに、息を止めて足早に歩き去ることになった。





10時頃、宿に戻る。コンビニで水やお菓子を買って、テレビを見る。韓国版の「ココが変だよ日本人」みたいな番組を放送していて、テーマが「韓国の人は何でもパクる」だった。出演している人は、この番組のフォーマットもパクリだということは知らないのであろう。他にも「ネプリーグ」に似た番組も見かける。日本のテレビも、海外の番組のフォーマットを真似て番組を作ることは多々あるので、今更怒る気にもなれない。
寝る準備をするときに初めて気付いたのだが、布団が異常に薄い。「せんべい布団」どころの騒ぎではなく、布団を通して床の堅さを感じることが出来るぐらいなのだ。床はオンドルなので暖かさに問題はないのだが、明日の朝、腰の状態が悪くならないか不安がよぎる。今更文句を言っても仕方がない。一泊10万ウォンのホテルであれば文句も言うが、一泊4万ウォンのゲストハウスに泊まっているのだ。こういう状況を楽しめなければ。電気を消すと妙に元気になる蚊の羽音を苦ともしない精神力を養わなければならない。だが、今日は『初夜』なので、元気な蚊の皆さんには御昇天いただいた。