11月28日 韓国旅行3日目 『映画』



光化門(カンファムン)に到着。現在、再建工事中とのことで光化門(カンファムン)自体は観ることができなかったが、豊臣秀吉の朝鮮侵攻を退けた武将(李舜臣)の銅像が建っていた。道路の真ん中にポツンと立っているので、寂しそうではある。その道路も片側5車線ぐらいある大きな道路。日韓ワールドカップの時には、光化門一帯を道路規制して、5万人以上の人が集うパブリックビューイングが開かれたそうだ。みんな赤のTシャツを着て、「テーハミングッ」と叫ぶ群衆を日本のニュースで観た時、僕の目には『異様な集団』に映ったことを覚えている。もう5年以上前の話になるのだ。
映画の上映にはもう少し時間があるので、本屋さんに立ち寄ることにする。近くにはソウルで最大規模の書店が2件もあるらしい。大きなビルの地下2階分が書店になっていた。面積も広いし、品揃えも豊富。本だけではなく、文房具やちょっとした電化製品(iPodとか)を扱っていた。店内の雰囲気は、ジュンク堂に近いものがある。当然ながら韓国語の背表紙ばかり。日本語に比べて無機質な感じがするハングル文字に、この量で迫られると流石に息苦しくなる。外国書籍扱いで日本語の本も置いてあった。日本語が外国語扱いされていることに多少の違和感を感じる。


そろそろ時間も迫ってきたので映画館に向かうが、想像していた場所に想像していたような映画館が存在しない。映画を上映している様な建物自体が見あたらない。ダメモトで飛び込んだビルのギャラリーとして目的の映画館があった。入場料は8000ウォン。日本円で500円ちょっと。この値段では、レンタルビデオという業態が成り立たないのでは無かろうか。観た映画は『TOKYO!』。レビューは別のエントリーでどうぞ。



映画を観た後、もう一件の大型書店に立ち寄り、ノートを買う。韓国に到着後、凄い勢いでメモを取っていたので、出国前に充分足りると思って買ったメモ帳が、早くも無くなりそうなのだ。韓国っぽいノートが欲しいと思っていろいろと物色してみたが、お眼鏡にかなうモノがなかったので、ごく普通のノートを購入する。できれば、「ジャポニカ学習帳」的なノートが欲しかったのだが。書店内のスターバックスでひと休み。奥さんに促され、自分で注文することに。
「アイスコピ、ハナ、カペモカ、ハナ、チュセヨォ〜(アイスコーヒーとカフェモカを一つずつください)」
何とか通じたようだが、追い打ちで何か言われた。当然理解できないので、「イェ〜(はい)」と答えると、カフェモカの上に生クリームをのせ始めた。「生クリームはいるか?」と尋ねられたのだろうか。日本では何も聞かれず無条件に生クリームがのってくるが、これもお国柄なのだろうか。アイスコーヒーは、薄くてマズイ。韓国で美味しいコーヒーを飲むことを諦めた瞬間である。
鍾路(チョンノ)で晩飯を食べることにしたので、また歩く。幾つか屋台も出ていたので、焼き栗を買って食べながら歩く。天津甘栗とは違い、見た目も栗。ホコホコして美味しかった。