トロピック・サンダー/史上最低の作戦


コメディ映画です。ベン・スティラージャック・ブラックが並んでクレジットされているので、内容についてはご想像の通り。決してイイ趣味の映画ではないので、デートムービーとしての使用は厳禁。僕は奥さんと一緒に観に行ったが、奥さんは帰りの道中、終始ご立腹。観に行くなら一人で観に行くことをオススメ。間違いなく好みの分かれる映画ではあるが、僕は結構好きだったりする。オースティン・パワーズが苦もなく鑑賞できる人であれば大丈夫。でも、下品なだけではなくて、意外と映画業界に対する批判めいた台詞も散りばめてあったり、有名な映画作品を真似たカットも。しかし、この映画の楽しむには、小賢しい考えは不要。屁をぶっ放すジャック・ブラック、役に過剰なまでにのめり込む俳優を演じるロバート・ダウニー・Jr、この映画の中では一番カッコ良く撮られているはずなのに何故かカッコ悪いベン・スティラー、この3人を観て何も考えずに笑うのが吉。
トム・クルーズカメオ出演している。映画制作会社のボス役で出演しているが、主演の3人を完全に喰っていた。コメディ映画なので、ベン・スティラージャック・ブラックにしてみればホームグラウンド。でも、トムクルーズにしてみれば完全アウェイの状況。が、思いの外、この下品な映画に馴染んでいた。元々その素養があったのか、それとも役者としての力量なのかは不明。あと、トビー・マグワイアスパイダーマン)もチョイ役で出演したりしています。
あと、何気に面白かったのは「『ドライビング・ミス・デイジー』のドライブシーンで右手の小指を切断した」と言う特殊効果スタッフの台詞と、「ショーン・ペンに『アイ・アム・サム』でオスカーが取れなかった理由を聞いてみるといい」というロバート・ダウニー・Jrの台詞。邦画でもこんな台詞が出てくるようなコメディ映画が出現すればなぁ、と思う。