11月27日 韓国旅行2日目 『鍾路(チョンノ)で夕食』


18時頃、チムジルバンを後にして、日本で調査済みの店で夕食を食べるため、鍾路(チョンノ)に向かう。店に向かう途中、清渓川(チョンゲチョン)に立ち寄る。現韓国大統領の李明博(イ・ミョンバク)がソウル市長の時代に、川の上を通っていた高速道路を撤去して、綺麗な川に作り直したらしい。奥さんは高速道路が通っていた頃を知っていて、「近寄ることは無かった」と言っていたが、エライ変わりようである。川には草木が茂っていたし、川沿いには遊歩道が出来ていた。川沿いに車道はあるけど、車の交通量は少ないので排気ガスが気になることもなかった。日本では東京・日本橋の再開発計画が持ち上がっているけど、石原都知事はこのプロジェクトに影響されているんだろうね。




目的の店は清渓川(チョンゲチョン)の目の前にあった。思いのほか小さい店で、何度か店の前を通り過ぎてしまった。「ファンソコジッ」という店。タイミングが良かったのか、店に入ってすぐに座ることができたが、注文を終えるころには店の外に行列が見えた。店内は当然満席で、日本人の姿はない。店内のメニュー表に書かれているのは「焼肉」の一つだけ。これを2人前と焼酎を頼むと、程なくしておばちゃんが手際よくテーブル一面に副菜を並べる。入れ替わるようにして、焼肉が皿に盛られて到着。自分で焼けないのは残念といえば残念だ。でもウマイ。肉もウマイけど、副菜もウマイ。これがタダで、おまけにおかわりも無料というのが、未だに信じられない。サンチュがなくなった(他のテーブルではサンチュの追加をしていなかった。肉の量からすると、サンチュの量は少ないはずなのだけど…)ので、おかわりを頼んだら、嫌な顔せずに持ってきてくれた。韓国式焼酎の飲み方(ぬるい焼酎をショットグラスで飲む)も初体験。ビールよりもよっぽどウマイ。他のテーブルでは誰も焼酎なんて飲んでいなかった。「焼肉屋」というよりも、「定食屋」の方が雰囲気が近いかもしれない。たらふく食べて、お会計15000ウォン。日本円で1000円。やっぱり昨日の夕食は食べすぎ、そして値段が高すぎることに気がつく。



焼酎でほろ酔いになったので、仁寺洞(インサドン)を散歩して帰る。土産物屋さんを片っ端からひやかして廻る。何故かアメジストのアクセサリーが多く置いてあった。韓国ではアメジストが人気なのだろうか。仁寺洞名物の伝統茶屋、その名も「インサドン」に入る。ナツメ茶とショウガ茶を頼む。ショウガ茶はショウガの風味が強烈で、最後まで飲みきることが出来なかった。ナツメ茶はほのかな甘みがする。何かの味に似ているなと思ったら、チムジルバンで飲んだ「シッケ」の甘さによく似ていた。日本にも良くある甘さだけど、個人的にはあまり好きではない。奥さんと色々と韓国について話をする。「近くて遠い国」とよく言われるけど、言い得て妙という気もするし、思いこみが強すぎる気もする。お上りさんスタイル丸出しの観光客だからかもしれない。仕事の相手として面と向かったり、生活するために溶け込むには、とてもハードルの高い国なのかもしれない。韓国に来る前に、ありとあらゆるステレオタイプ的情報を頭に詰め込んでしまったけど、その情報を裏切る旅行にになればいいなあと思う。


宿に帰る途中にコンビニに立ち寄って、おやつを買った。「かっぱえびせん」と「ポッキー」。日本の「ロッテ」と韓国の「ロッテ」って、どんな関係なのかしら。宿に戻って一息ついた後、翌日に観る予定の映画について調べる。日本で上映している映画館を調べたかったけど、上手く出来なかったので、ゲストハウスのスタッフに頼もうと思っていたのだ。ジュンさんにお願いすると、上映している映画館が一つだけ見つかった。宿からそれ程遠くない場所で、滞在中に一度は立ち寄ろうと思っていた場所だった。明日行くことにする。下着などを洗濯してから寝た。やっぱり蚊が出るが、発生源は突き止められず。