ダージリン急行

ダージリン急行 [DVD]

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奥さんのご要望に応えて観ることにした。特に期待はしてなかったんだけど、思いのほか良い作品だった。でも、「どこが良かった?」と聞かれても、ハッキリと「ココが良かった!」と答えることが出来ない。「何となく、良かった」のである。
お父さんの交通事故をきっかけに、絶縁状態となった3人の兄弟。1年ぶりに再会し、兄弟の絆を深める旅にでる。目的地は母親のいる修道院、ダージリン急行に乗って。
誰の演技が良かったわけでもない。演技の下手な人がいたわけでもないが、特別上手な人がいたわけでもない。脚本が良かったわけでもない。ロードムービーの基本的な要素は押さえてあるけど、それ以上特筆すべきポイントがあるわけでもない。
でも、画面からは独特の雰囲気が滲み出てくる。一本調子の脚本にリズムが生まれてくる。3人の俳優が本当の兄弟のように見えてくる。奥さんは「インドに行きたくなってきた」と言い始める。そんな映画。良い映画だと思います。
オープニングに何故かビル・マーレイが登場。ゴーストバスターズのリーダー。でも出演がこのシーンだけ。仕事に困っているわけでもないだろうに。変な役者さんだ。同時公開された短編映画(劇中の末っ子が書いた小説のラスト部分を映画化したものかな?)にはナタリー・ポートマンが出演。監督は確信犯的にやっているのだろうけど、基本的に制作費の使い方を間違っている気がしてならない。これは良かった点の一つだね。