壊れたから買い換える、ってのはやっぱり良くないと思うのだよ。

以前から疑われていたのである。洗っている最中に、異音がするのだ。定期的に「パッコーン、パッコーン・・・」て。音が鳴り始めた頃は気にはなっていたけど、しばらくすればこの洗濯機の個性である、と無理矢理に納得していた。ここ最近は音がしなくなって、もう彼も大人になったのかな、と考えていたのだが、よく見てみれば洗濯機が壊れていた。洗いの段階で洗濯物が回っていないのである。つまり、

  1. 水を入れる
  2. 休憩(良く言えば、つけ置き洗い)
  3. すすぐ
  4. 脱水

ということ。何のための洗濯機なのかと。お前も、そうやって人の見ていない所で手を抜くような汚い大人になるのかと。貴様のやっていることは、横にある風呂桶にでも出来ることである、と蕩々と説教してやろうかとも思ったが、僕も良い大人なので止めておいた。ヤレヤレ、と思いながら取扱説明書を探した。

というわけで最近社名が変わったメーカーに電話。会社を辞める直前に出入りしていた会社が、このメーカーの修理をする会社なのだ。そう言えば、あのシステム開発のプロジェクトはどうなっただろうか。スケジュール通りに稼働しているかしら。「泥船だ・・・」と思いながら会社を辞めたんだけど。ま、関係ないか。明後日にお伺いしますとのこと。そうですか。よろしくお願いします。

洗濯物(パルセーターというらしい)をかき回す板とモーターをつなぐベルトがゆるんでますね。
あと、内蓋も壊れているんですけど。
あ、聞いてます。交換用の部品も持ってきましたので、ここで直せます。
そうですか。よろしくお願いします。
ズビズビ(お茶を飲む音)。
修理終わりました。
速いですね。お代は?
9400円です。
じゃあこれで。
領収書を切りますね。ではご迷惑をおかけしました。

早速、貯まった洗濯物を処理しようとしたら、洗濯機が動かない。「あんのやろぉ〜。酷くなってるじゃねえか!」と思ったけど水道の蛇口が閉まってただけだった。惜しい。これさえなければ満点だったのに。