チームバチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光 [DVD]

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原作を呼んだときの感想はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/sonemura/20080530/1212110145


原作が圧倒的に面白かった、阿部寛に対しては好意的である、竹内結子に対しては何の感情も抱いていない。これらのことから、とても期待していたのだが、期待しすぎたのが仇となったのか、今年度最高のがっかり映画決定です。もぅ本当に酷い有様。原作を読んでいない人にはどのように映っただろうか。

原作のドライブ感はどこかに消えうせ、主人公・白鳥の毒も影を潜め、状況の変化に振り回され続ける主人公・田口は、ただのボーっとした女の先生として描かれ、半端な知識を一切寄せ付けない医学的な描写は中途半端にリアルな心臓の映像に取って代わっていた。原作の良い所を全て取り去り、原作には無かった竹内結子のソフトボール映像を追加。何でだ。責任者出て来い!

原作を超える映画化はありえない、というのが自論ではあるが、「クライマーズハイ」や「震度0」のように、素晴らしい作品も存在する*1。それらに比べれば、これはあまりにも酷い。

今度はドラマ化されるらしい。主人公・白鳥は中村トオルらしい。なぜ、白鳥を二枚目と解釈するのだろうか。画面映りが良いからか?数字が取れるからだろうか。白鳥をブサイク、田口をイケメンにした方が、話の展開上、面白くなることが多いと思う。ブサイクだけど頭の切れる官僚とそれに振り回される気の弱いイケメン。コントなんかで良く見かける、使い古された手法だと思うが、この原作では結構効くと思う。

*1:どちらも横山秀夫の原作。映画向きの作家というのが存在するのかもしれない。