大日本人

大日本人 初回限定盤 [DVD]

各方面から、酷評を受けている映画を見てみた。知人も「これはヒドイ」って言ってたし、「どんなもんなのかしら」という軽い気持ちで。個人的には、「そんなに悪くは無いぞ」という感じ。声を上げて笑う場面も多かったし。あと、音楽がイイ。映画全体の空気感とは全くマッチしないぐらいにカッコいい。テイトウワが音楽を担当していたみたい。

雑誌で映画評をしたりしているから、キチンと映画を撮って、「あっ、と驚く仕掛け」とか「涙を誘うストーリー」とかを期待されていたのかもしれない。それを期待して映画を見ると、確実に落胆する。「ヒドイ」と酷評する人たちは、過度の期待を抱いていたのだろう。幸いにも僕はそれほどの期待を抱かずにこの映画を見たので落胆することも無なかった。

『松本人志がお送りする渾身のＢ級映画』

映画という形態をとる必要があったのかと考えると疑問。カンヌに出品する必要があるかといわれれば、必要無いに決まってる。評価はされなかったらしいが、それも当然。板尾と松本が話し合いをしているところで僕は大笑いをしたんだけど、これはガイジンには理解できないだろう。原西の人外の動きは、ただの気持ち悪い動きにしか見えないだろう。竹内力が一本足で飛び回っても・・・。
カンヌの映画館で、訳もわからず拍手をしながら理解不能の顔をしていたガイジンの顔を見てみたい気もする。